研修内容

  • 1)研修コース

研修には以下の3コースが設定されています。どのコースに進むかは希望を聞いた上、相談で決定します。なお、研修期間は3年間以上です。専門研修プログラムにより研修を開始した日をもって研修開始日とします。

研修コース

専門医受験まで
  • コースA:専門研修基幹施設を中心に研修する基本的なコースです
  • コースB:専門研修連携施設を中心に研修するコースです。専門研修基幹施設での1年間の基本研修修了後、専門研修連携施設で臨床医としての実地研修に重点をおきます。専門研修連携施設は原則として半年から1年ごと異動しますが、諸事情により2年間同一施設で研修することもあります。
  • コースC:コースBと同様に専門研修連携施設を中心に研修するコースです。専門研修連携施設で臨床医として1年間の実地研修後、専門研修基幹施設での1年間の研修を行い、再び専門研修連携施設で実地研修をするコースです。専門研修連携施設は同一あるいは異なった施設を選択することが可能です。

研修施設群

  • 専門研修基幹施設:昭和大学横浜市北部病院放射線科・放射線治療科
  • 専門研修連携施設1:昭和大学藤が丘病院 放射線科・放射線治療科
  • 専門研修連携施設2:昭和大学病院 放射線科・放射線治療科
  • 専門研修連携施設3:昭和大学江東豊洲病院 放射線診断科・放射線治療科
  • 専門研修連携施設4:菊名記念病院 放射線科
  • 専門研修連携施設5:川崎幸病院 放射線診断科・放射線治療科

 

  • 2)研修内容

専攻医は、専門研修施設群内の施設で専門研修指導医のもとで研修を行います。専門研修指導医は、専攻医が偏りなく到達(経験)目標を達成できるように、放射線科領域専門研修カリキュラムに基づいたレベルと内容で学習指導をします。

A. 放射線診断

  • 専門研修指導医の下、地域中核医療を担う大学付属総合病院の勤務医として、第一線の外傷・急性疾患・頻度の高い悪性腫瘍などの画像診断、IVRを習得することができます。
  • X線単純撮影、X線造影検査、超音波検査、CT、MRI、RIなどの撮像法の意義、適応について十分理解した上で、臨床情報に基づいた適切な撮像法の指示を経験することができます。
  • PET装置を有しているので、当院でPETの研修ができます。
  • 月毎に各パート主体の研修を行うので、年間を通して全領域を満遍なく学ぶことができます。
  • 疾患および臨床状況に応じて必要とされる読影情報の提供過程を学習することができます。
  • hands-on-trainingとして積極的に超音波検査を経験、あるいは血管造影の助手やIVR手技の助手を経験することができます。
  • 検査や治療手技のイメージトレーニングや施行後の詳細な記録を実践することができます。
  • 放射線科におけるカンファレンス(院内カンファレンスおよび本プログラム全体)および関連診療科との合同カンファレンス、あるいはキャンサーボード等で、疾患の病態から診断ならびに治療までの過程を学習することができます。

B. 放射線治療

  • 指導医の下で、診察、診断、治療方針の決定、治療計画の作成、実際の治療、効果判定、有害事象の検討、治療後の経過観察などを経験することができます。
  • 放射線治療科では各連携病院との新規患者の治療適応、治療計画などについての遠隔カンファレンスを行っており、各施設を合わせた多数の患者の放射線治療の検討に参加し学ぶことができます。
  • 関連診療科との合同カンファレンス、あるいはキャンサーボード等で、各臓器の悪性腫瘍の病態から治療までの過程を学習することができます。
  • 外来
    診察医に陪席し、外来診察、診断確定に必要な検査、放射線治療の適応とインフォームド・コンセント取得に至る過程を経験することができます。
    放射線科専攻医は指導医のもと担当患者の診察、放射線治療計画、有害事象への対処を習得することができます。
  • 病棟
    放射線科専攻医は指導医のもと担当患者の診察、放射線治療計画、有害事象への対処を習得することができます。

C. 臨床現場以外での研修

  • 抄読会や勉強会に参加し、インターネットによる情報検索の方法を学習することができます。
  • 種々の画像検査、IVR、放射線治療計画をトレーニングするシミュレーション設備や教育ビデオなどを活用し研修の充実を図ることができます。
  • 日本医学放射線学会認定の学術集会で専門医資格の更新単位を取得可能な講習会等を聴講するとともに、標準的ならびに先進的な画像診断、IVR、放射線治療および最新の医学的知見について積極的に学習することができます。
  • 放射線科関連の学会、学術講演会、セミナーに積極的に参加することができます。
  • 病院が実施する医療安全講習等の各種講習会に定期的に参加することができます。
  • 年に2回以上、筆頭演者として学会発表を行うことができます。
  • 年に1編以上、筆頭著者で論文を作成することを目標とすることができます。